川崎病 Zenホメオパシーでのアプローチ

By 由井寅子ホメオパシー博士

川崎病とは

1967年に日本人の小児科医が発表し、その後、現代医学において新しい病気として分類され、発表者の名前をとって川崎病と名付けられた症候群。子供のイチゴ舌、手足の指先から皮膚がむけるなど特徴的な症状を伴う。現代医学においては原因不明とされる。この病気は世界各地で報告されているが、特に日本人、日系アメリカ人、韓国人などアジア系の人々に多い。

急性期の主症状

1. 38度以上の熱が5日以上続く

2. 発疹

3. 両目眼球の結膜充血

4. イチゴ舌。唇が赤くなる。

5.掌や足底が赤くなる。病気の初期に手足が腫れる。熱が下がった後、手足の指先から皮膚がむける。

6. 首のリンパ節が腫れる(片側)

通常、急性期は1~2週間で回復する(症状の強い場合は1か月以上続く)。急性期の1、2週間を過ぎた後に、心臓に血液を供給している冠動脈に瘤ができる場合があり後遺症と呼ばれる。注意が必要なのは冠動脈障害が原因になって、この動脈がつまり、心筋梗塞がおこる場合があること。また、ごくまれに敗血症になったり、心筋炎のため心不全となり、死にいたる場合がある事。

<レパートライゼーション>

1 : 659. 心臓血管 – 出血、内部からの :

2 : 1012. 粘膜の炎症全般

3 : 648. 心臓血管 -腫れ[腫脹](拡張、膨張) :

4 : 1195. 腺 -炎症性の腫脹(腫瘍) : – :

5 : 1374. 皮膚の落屑(鱗屑[薄片となってはがれ落ちる]、剥離)、

6 : 1344 皮膚の色が – 赤い(紅斑) : – しみ :

7 : 746 複合型の発熱全般 :

8 : 2133. 基調 –  猩紅熱、後(続発症) :

9 : 647. 心臓血管 -. 血管 – 炎症 :

レパトリー

<ZENホメオパシー処方>

随時:Thujφ + Lappaφ + Echiφ + Bell 30C + Chin 30C + Sec 30C + Cupr-ars 30C + Kali-i 12X + BCG-V 30C + DPT-V 30C + Mump-V 30C  + MMR-V 30C(液体ポーテンシー)

朝:Sulph LM1 or Amm-c LM1 (液体ポーテンシー)

昼:Scarlatinum 30C+Streptococcinum 30C(液体ポーテンシー)

夜:Acon.LM3(液体ポーテンシー)

<処方解説>

川崎病は全身白血球の炎症が最も危険なものとなる。血液の中に多量の異物や菌、重金属などが入ってしまいそれを押し出そうとして白血球が増える。血液中の異物はIgG抗体が付きマクロファージで処理できなければ自己をアタックし自分の組織や血管も破壊する。私の『予防接種トンデモ論』を参考にしてほしい。

なぜこうなったかの一つに予防接種の副作用が考えられる。1980年代から増えて来た川崎病のグラフを見ると一時期急激に増えているところがある。この辺で導入された予防接種があやしい。それが、耳下腺炎ワクチン(Mump-V.)である。その他、DPT、そしてこの病気になるとBCGの痕が腫れるとの事なのでBCGも入れる。耳下腺炎ワクチンを含むMMRが導入された年からも、川崎病は徐々に増えているので、MMRも加えた。予防接種によって血中に入った重金属などの劇物を体外に出すのは至難の業で、何十年もかかる。人類がこの様な劇物や動物タンパクを体内に入れるという馬鹿げた事を止めない限り、減る事はないと思われる。

川崎病は猩紅熱に症状が似ていて、ハネマンの指示、猩紅熱にはAcon.Bellがよいとオガノン73-2に書いてある。Bellは流行性、Aconは散発性に使うとも書いている。川崎病は散発性として扱うのでAconを夜に選んだ。

<参照>

オーガノン§ 73(2)

❹西方から入ってきた紫斑性粟粒疹は、一八〇一年以来、徴候がまったく異なっているのに医師たちに猩紅熱と混同されてきた。予防と治療の薬は、紫斑性粟粒疹がベラドーナで、猩紅熱がアコナイトである。後者はほとんど散発的にのみ現れ、前者は常に流行病としてのみ現れる。近年ではときおりこの両者が、独自の特徴をもった一つの発疹熱として結合したようである。このようになっては、どちらのレメディーでも単独では、もはや厳密にホメオパシー療法として適したものとみなされない。

<グラフ>

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